ご無沙汰しております、みうらんです♪
久しぶりとなりましたが、またまた趣味の話しをやっちゃいます!
みうらんの専門分野である南イタリアのスーツ文化について話してきましたが、
今回ついに!!ナポリ仕立ての重鎮、そして生ける伝説、不世出の天才、
アントニオ・パニコの登場です!!!!!
アントニオ・パニコと言えばナポリ仕立て史上、最高のサルト(仕立て職人)と呼ばれる御仁。
ナポリを代表するサルトリア(仕立て屋)の巨匠で、御年80歳を超えています。
彼の仕立ては軽さと柔らかさ、そして男性の色気を醸し出すスーツやジャケットは、他のスーツを圧倒し、
卓越した技術は、孤高の存在であるがゆえ、継承不可能と言われていることから、最後のマエストロと呼ばれています。
このアントニオ・パニコの凄さは、その仕立てにあります。
まずは言わずもがな、フルハンドメイドということ。
全てを人の手で丁寧に作られる精巧でストイックなまでに丁寧な仕立ては、
まるで人間の動きをつぶさに再現しているかのような、計算され尽くした立体感と
動きに吸い付いてくるような軽やかさと優雅さを持っています。
みうらん自身、以前アントニオ・パニコのスーツに袖を通したことがあったのですが、
お恥ずかしながら涙が勝手に溢れてきてしまいました。
今まで自分が着てきたスーツでは到底味わえなかった着心地と神業とも呼べる技術、そして圧倒的な存在感!!
しかし、主役はあくまでも着手本人で、スーツは脇役というのがパニコの考え方。
着手側の内面を含めた魅力を引き出すこと、それがパニコが作り出すスーツであり、パニコの真骨頂。
まさに芸術品と呼ぶにふさわしい一品となっています。
彼が亡くなった後、間違いなく博物館に展示されるだろう代物です。
今は80歳を超えているため、ほとんど制作には携わっていなく寂しい気持ちもありますが、
そんな天才と同じ時代に生きられたことに感謝です。
これからもパニコに思いを馳せながら、今日もお洒落を楽しみたいものです。
エレガントはあなたのすぐそばに。
みうらんでした~!